【短編小説】口癖 〜君のヘッドホン〜

なんとも言えない無気力が私を襲う。


そして同時に劣等感が現れる。

 

何か他人に自慢できるようなことがあればいいのに、と思う。

 

他人より少しできるものはあるが、それは決して自慢できるようなものでは無い。

 

幾ら褒められても自信はない。

 

苦し紛れのポテチを食べる。

 

 

「はぁ、」

 

 

自分はただの傍聴人だ。